会社で突然「パソコンのこと、ちょっと詳しいよね?じゃあお願い!」と任されてしまったことはありませんか?
情シス(情報システム部)がない中小企業では、専任担当がいないまま「社内SE」の役割を担わされることがよくあります。
この記事では、そんな初心者の方に向けて、社内SEの役割と最初にやるべき3つのことをわかりやすく解説します。
社内SEの役割とは?
社内SEは、会社のITを支える縁の下の力持ちです。具体的には以下のような業務があります。
- PCやプリンタの設定
- ネットワークやサーバーの管理
- アカウント管理や権限設定
- セキュリティ対策
- 社員の「困った!」を解決するヘルプデスク対応
さらに、中小企業では経営者にとって「IT投資の相談役」になることも少なくありません。
一言でいうと、「会社のIT全般を守り、業務を止めないこと」が社内SEの役割です。
情シス不在の会社で最初にやるべき3つのこと
1. アカウントと権限を整理する
誰がどのシステムを使えるかを整理しましょう。
退職者のアカウントが残っていると、不正アクセスのリスクにつながります。まずは利用者リストと権限の棚卸しをするのが第一歩です。
2. バックアップの確認をする
重要なデータがどこにあるかを把握し、きちんとバックアップが取れているか確認しましょう。
さらに、バックアップから復元できるかどうかを実際に試すことも大切です。
3. セキュリティに対して最低限の対策を行う
- OSやアンチウイルスソフトのバージョンを最新にする
- パスワードルールを見直す(使い回し・簡単すぎるものは禁止)
- 無線LANは必ずWPA2以上で暗号化する
難しいことをしなくても、基本を徹底するだけでセキュリティは大きく向上します。
私は会社で社内SEとして任されたとき、まず以下を改善しました。
- 退職者アカウントが5つ以上残っていた → すぐ削除
- NASのバックアップが実は止まっていた → 外付けHDD+クラウドで二重化
- パスワードが「1234」など簡単すぎた → 全社員に変更を依頼
こうした基本的な対策をしただけでも、「安心感が増した」と経営者から評価されました。
<最初に失敗しやすいポイント>
初心者の社内SEがやりがちな失敗もあります。
- いきなり大きなシステム導入に走ってしまう
- 経営者に難しいIT用語で説明して意図が伝わらない
- ヘルプデスク対応で忙殺され、本来の改善が進まない
最初は「小さな成功体験」を積むことが大切です。
まとめ
- 社内SEは「会社のITを止めない番人」
- 最初にやるべきはアカウント管理・バックアップ・セキュリティの3つ
- 無理に高度なことをせず、基本の安心感を整えることが第一歩
情シスがない会社でも、社内SEの存在は経営を支える重要な役割です。まずは基礎を固めて、少しずつ改善を進めていきましょう。

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